ハギのまんまとは?
2000年に米国で肝臓・腎臓の同時移植に成功し、その体験記を出版するという芸人としては異色の経歴をもつハギワラマサヒトが、様々な分野の方達と繰り広げる、面白くてためになる対談! ここでしか聞けない、レアなトーク満載! (月二回更新)
異色の経歴を持つハギワラマサヒトが、タイタンのメンバーと対談
お笑い芸人はもちろん、弁護士やアナウンサー、医学博士など、様々な職種や、変わった経歴のタレントが多い中、それにも負けないくらい変わった経歴を持つハギワラマサヒトがインタビュアーとなり、タイタンのメンバーとトークを繰り広げます。
第一回ゲスト
田中裕二(爆笑問題)後半
第七回ゲスト
ガラクタコージョー 前半
- ガラクタコージョー(以下ガラ) :
- ハギさんと改まって対談なんて照れくさいですね。
- ハギ :
- まあね(笑)ところで、なんて呼べばいいのかな。
- ガラ :
- 高崎でいいですよ。
- ハギ :
- よかった。ガラクタコージョーだと呼びづらいなって、それが一番心配だったんだ。
- ガラ :
- (カメラを撮影するスタッフに)ボクのことは撮さなくていいですから。
- ハギ :
- オレがさっきいったんだよ。オレの写真はいいから、高崎をメインで撮ってねって。
- ガラ :
- え~っ。ボクはいいですよ。
- ハギ :
- オレもいいよ。
- ガラ :
- じゃあ、今回は写真なしでいきますか(笑)
- ハギ :
- それは許さん。高崎なんてタイタンのHPのプロフィール写真、わけのわからんイラストでごまかしてるじゃねーか。
- ガラ :
- ははは。
- ハギ :
- 念のため、もし知らない人がいると困るから説明すると。ガラクタコージョーは、元冷やし中華始めましたの高崎悠介だからね。
- ガラ :
- いまは、ガラクタコージョーとして、色んなことをやってます。
- ハギ :
- まさに色んなことをやってるよな。まあ、そんなことも紹介しつつ、今回のゲストはガラクタコージョーさんです!
“おやすみパンダ”はいつ目覚めるのか?その誕生秘話にせまる!
- ハギ :
- 冷やし中華始めましたが解散してからどれくらいになるんだろう。
- ガラ :
- 7年です。
- ハギ :
- デビュー当時は高校生だもんな。オレの勝手なイメージなんだけど、当時の高崎は可愛い顔してるのに、内面に棘を持ってるというか。すごく繊細で敏感なセンスの持ち主なんじゃないかと思って怖かったよ。
- ガラ :
- そうなんですか(笑)
- ハギ :
- 高崎のホームページを見たんだよ。もう10数年前の話だけどね、そこにいた“おやすみパンダ”を見たときにはショックを受けたよ。
- ガラ :
- まだ、“おやすみ”じゃなかったときですね。
- ハギ :
- “おやすみパンダ”というのは、少女コミックで高崎が連載していた4コマまんがなんだけど、あの原型を見たら間違いなく少女はショック死するな(笑)
- ガラ :
- そんなことはないと思いますけど、あの頃のパンダは永遠におやすみしてましたからね。
- ハギ :
- でも、そこから発想を変えてあの“おやすみパンダ”が生まれたわけじゃない。あれはどういう転換の仕方をしたの。
- ガラ :
- 社長のアドバイスなんです。笑いというのは人を傷つけてはいけないと。例えば、ホームレスっているじゃないと。
- ハギ :
- うん。
- ガラ :
- その表現として。0点なのは「浮浪者」だというんです。普通にいって「ホームレス」で、なんとか合格なのは「ダンボールおじさん」。
- ハギ :
- わはは。わかりやすい説明だね、おやすみパンダはダンボールおじさんだな。
- ガラ :
- で、満点なのが「大人の家なき子」(笑)
- ハギ :
- おおお。文学的な表現になってる。
- ガラ :
- 何かを伝えるにしても、これだけ手段や表現のパターンがあって「浮浪者」を選択して誰かを傷つけることもないと。
- ハギ :
- 発想としては「浮浪者」であっても。もういちど、その表現でいいか考えて、より多くの人に受け入れられるものにしたわけだ。それに、表現の方向を変えれば、また違った面白さもでてくるしね。
- ガラ :
- そうなんですよ。
- ハギ :
- 奥の深い話だよ。まさしくデビュー当時の爆笑問題って「浮浪者」って言ってしまってたからね。
- ガラ :
- だから、おやすみパンダは高校生の頃に着想があって、タイタンに入ってから完成した作品なんです。
チンコを出すべきか出さぬべきか、それが問題だ!
- ガラ :
- ハギさんと最初に会ったときのことは、いまでも覚えてますよ。
- ハギ :
- へぇ。
- ガラ :
- いきなりチンコ見せられました(笑)
- ハギ :
- あー。そんな時期あったよ。チンコ見せるのが芸人みたいな気分のときが。
- ガラ :
- 当時は、なんなんだこの人はと驚いたんですけどね…。ボクも、そのーなんていうのかな、チンコだして盛り上げる喜びをいつしか覚えました。
- ハギ :
- え~っ。高崎が!?
- ガラ :
- はい。結婚してからは、やらなくなりましたけどね。
- ハギ :
- 芸人が、チンコを出すべきか出さぬべきかってのは永遠の命題でさ。昔は、金谷ヒデユキ氏と酒を飲んじゃ語りあったよ。芸人が脱ぐとはどういうことかってね。
- ガラ :
- 答えはあったんですか?
- ハギ :
- ない。でも、芸人辞めたら。ひとつ思ったことがある。
- ガラ :
- それはなんですか?
- ハギ :
- 芸人なんてさ。プライベートすらネタにされて、コンプレックスこそがキャラクターにもなるじゃない。オレは離婚して、息子を一人で育ててる。移植のこともあったしね。ネタにされたらきついところもあるけど、笑ってネタにしなきゃならない。
- ガラ :
- チンコだすよりきつことですね。もっと裸ですもんね。
- ハギ :
- つまりは、そういうことなんだよ。オレのことでいえば、移植のことで24時間テレビに出演したけど、裏でカミさんと大喧嘩になってたんだもん。
- ガラ :
- 家族いるときついですよね。だから、今はチンコがだせません!
- ハギ :
- さっきの話ともリンクするけど、誰かを傷つけたいわけじゃんないんだよ。ただ、今この場にいる人を笑わせたいだけなんだ。でも、その結果、傷つく人がいるんだよな。芸人は常にその恐怖と隣あわせなんだよ。
- ガラ :
- チンコだしたらみんな笑うけど、うちの奥さんは嫌がりますからね。
- ハギ :
- 高崎はいくつになったの?
- ガラ :
- 30になりました。
- ハギ :
- オレが死にかけた年じゃん。まだまだチンコ出せるよ。無茶しなさい(笑)
次号に続く